
再生医療
【ここがポイント】 ① 幹細胞上清液の中には多くの生理活性物質(サイトカイン)が含まれています ② その中でも美容効果が期待されているのが成長因子です
再生医療とは
再生医療とは臓器や組織の欠損や機能障害などに対して、それらの組織を再生し失われた機能の回復を目指す治療です。現在ではiPS細胞や幹細胞が注目を集めています。
幹細胞上清液治療の可能性
幹細胞培養上清液とは
細胞の中には『様々な細胞に分化し、組織を生成する』細胞があり、この細胞を幹細胞といいます。幹細胞培上清液とは、幹細胞を培養する際に幹細胞から分泌された液性成分のことで、数百種のサイトカイン(成長因子)が含まれています。幹細胞移植に近い治療効果を持っています。
サイトカインは、幹細胞から分泌されるタンパク質です。さまざまな健康と美容に対して大切な役割を果たしており、以下の特徴があります。
- 細胞の増殖や分化などを調節する働き
- 体内の損傷を受けた細胞の機能回復
- 老化などにより衰えた細胞の回復を後押し
つまり、幹細胞上清液治療とは可能性に満ち溢れた治療だと考えています。今までの医療とは異なるアプローチから根治療法を目指していくことが可能になってきました。たにまちクリニックでは、各種幹細胞培養上清液を導入・ご提供しております。
幹細胞上清液治療で期待できる効果
再生医療は高齢の方や疾患をもつ患者様の生活の質(QOL)を飛躍的に向上させる可能性を期待されています。効果には個人差がありますが、以下の効果を感じられている方がいらっしゃいます。
- 慢性疲労症候群の改善
- 抗炎症作用(坐骨神経痛や肩関節周辺炎)
- 美肌効果・肌トラブルの改善(リフトアップ・美白・しわ・シミ・たるみ・にきび・毛穴)
- ED治療(勃起に必要な体の仕組み(eNosの分泌)改善)
- 発毛・育毛効果
- 動脈硬化症の進展予防効果( 様々な組織機能を老化現象から強く引き戻すことが期待されます)
- 免疫調整作用(アレルギー疾患、自己免疫疾患)
治療を受けることができない方
- 動物性蛋白のアレルギーがある方
- 子宮筋腫や卵巣嚢腫にかかっている方
- 妊娠中の方、またはその可能性がある方
安全な再生医療を行うための取り組み
当院は、安全な治療を行うため厚生労働省の承認を受けています。日本再生医療学会が開設している「再生医療ポータル」で確認することができます。
また、当院で使用しているヒト由来幹細胞培養液は以下の留意すべき点をクリアしています
- 幹細胞の培養、上清の加工前後で感染症、エンドトキシンなどのチェックを行っていること
- 幹細胞の出所(国・年齢・性別などの情報が明らか)
- 加工している研究施設・流通方法・経路が明確であること
- 含まれているサイトカイン、成長因子の情報がある
- 抗生物質などが添加されていないこと
当院ではこの再生医療を取り入れ、患者様の症状、お悩みに対して安全で安心できる治療を実施しています。
歯髄幹細胞培養上清液ED治療とは
EDの根幹治療が可能な新時代の治療法で、歯髄幹細胞培養上清液を使用します。ED薬による治療(バイアグラ、レビトラ、シアリスなど)は、血管内皮細胞のeNOSと呼ばれる勃起を促す物質の分泌そのものに働きかけます。しかし、血管内皮細胞の機能が劣化している場合、eNOSの分泌がほとんど行われません。それに対しSGFは、血管内皮細胞の機能そのものを改善し、eNOSの分泌を正常化します。SGFによるED治療は、陰茎海綿体に痛みの少ない極細針を用いて局所注射を行うことで内皮細胞を再生し、改善に導きます。また、陰茎海綿体のみならず、体内の内皮細胞の再生も促し、生活習慣病の予防としても期待できます。
根幹からEDの治療を行いたい方や、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどの副作用が気になる方はご相談ください。対象は軽症~中等症の血管障害のEDです。
施術の流れ
問診表の記入及び診察のあと施注します。施注自体は数分程度で終了します。
陰茎の根元に小さなヘアバンドをはめて、陰茎海綿体の左右に1箇所ずつ上清液を注入します。
痛みについて
超微細の針で打つので、通常の注射のような痛みはほとんどありません。
週に1回×6週 (1クール)で治療していきます。
骨髄幹細胞培養上清液の腰椎穿刺
豊富なサイトカインを含んだ上清液を直接背中から針を刺し、くも膜下腔と呼ばれるところに注入します。これまで行われてきた研究データから、免疫系や神経系の疾患や症状に効果が得られる可能性があると言われています。また、直接注入するため静脈注射や皮下注射に比べ比較的少量で早期に効果が得やすいとも考えられています。当院では日本でも数少ないこの施術に加え、相乗効果が期待できる各種点滴や栄養療法等の治療との併用も可能です。お気軽にスタッフ・医師までご相談ください。
施術の流れ
- 問診票の記入及び診察の後、オペ室で清潔環境にて施術を行います。
- 施術は全て医師により行います。
- ベッドに左側臥位となって背中を丸めた状態で局部麻酔をしたのち施注します。
- 施注後は、仰向けとなり経過観察として30分その場で待機していただきます。
- 経過観察含め入室から退室まではおおよそ1時間ほどを予定しています。(所要時間はあくまで目安です)
最初から最後まで経験豊富な看護師がそばで付き添いますので、不明点や不安等ありましたらお気軽にご相談ください。
痛みについて
局部麻酔の際にちくっとした痛みはありますが、その後は痛みはありません。
週に1回の治療をお勧めしています。